いのちと向き合うこどもとその家族のための自然体験プロジェクト「いのちの輝きデイ・キャンプ」を開催しました!
- days0828
- 13 時間前
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今年度、ちばこどもホスピスプロジェクトは、重い病気や障がいにより日頃、野外での活動が難しいLTCのこども(*1)とその家族に、外出や野遊びの体験を届けることを重点目標として、乗馬体験、栗拾い、房総の海への小さな旅など、様々な活動を実施しています。
LTCのこども(*1)…病気や障害等により生命を脅かされる状況( LifeThreatening Conditions)にあるこども
その一つとして、秋も深まる10月19日日曜日、千葉県長生郡長柄町にある千葉市少年自然の家を会場に、千葉県キャンプ協会のご協力のもと、「いのちの輝きデイ・キャンプ」を実施しました。

秋の森には、ドングリの実がいっぱい。広葉樹の落葉も始まり、美しい木の葉が足元を彩っています。
ご参加いただいたご家族は、人工呼吸器など医療的なケアの必要なお子さんも含め5組15人。


日帰りとはいえ、本格的な野外活動ということもあり、医師3名、看護師2名もふくめ、総勢26人のスタッフ、ボランティアのサポートでキャンプは実現しました。
キャンプの実現に向けては企画段階から、千葉県キャンプ協会のエキスパートの皆さまにご協力いただき、8ヶ月間にわたり様々なご助言をいただきながら準備を進めました。また、当日のプログラムも、参加家族の希望を聞きながら具体化するなど、まさにオーダーメードのキャンプとなりました。
◯ 火を起こしてみんなでカレー作り
薪に火をつけ、立ち上る炎と煙。はんごうで炊いたご飯とカレーの香り。五感で体感するキャンプの醍醐味



◯ 自然の中でリラックス
自然の中でまったりと
澄んだ空気、空の雲、木立をわたる風。野原にごろごろ寝転んで。キャンプサイトにテントを貼り、重い障がいのある子も自然を満喫。


ハンモック ちょっと怖かったけどいい気持ち

◯ 楽しい自然遊び
自然の中でワクワクいっぱいの体験
今回、12名の学生ボランティアに参加いただけたことで子どもやきょうだい児ものびのびと遊ぶことができました。


集めた草花で栞づくり
二つとない私だけの作品


◯ 家族の交流の広がり
ママ達でごろごろ、してみたよ~

◯ キャンプを振り返って
盛りだくさんであっという間の一日でしたが、今回、ご参加いただいたご家族からは
「日頃、自然の中へ出かける機会が少なくとても貴重な体験でした。自然を体中で感じているようで嬉しそうで何よりでした。」
「きょうだいも、学生ボランティアの皆さんと遊んでいただき楽しそうでした。」
「他のご家族との交流を持つことができました。これからも仲良くさせていただきたいと思っています。」
「また、このような機会があれば是非参加したいです。」
などの声が寄せられました。皆さまの声はとても嬉しく、私たちも手応えを感じています。
一方、これらの声からは、LTCのこどもと家族が、日常、治療による心身の苦痛、長期にわたる療養に対する不安など大きなストレスを抱えていることや、日ごろ野外活動の少ないこどもに貴重な体験を提供し豊かな成長をサポートすることの大切さ、さらには、社会的に孤立しがちなLTCの家族に出会いの場を提供し、継続的な交流の場を作るのもプロジェクトの大切な目標であることを窺い知ることができます。
今回のデイキャンプは、私たちにとって初めてのチャレンジということもあり、参加者の皆さんにご不便をおかけした点もいくつかありました。
今回を貴重な経験として、私たちはこれからも、いのちと向きあうこどもと家族のニーズに応えるさまざまな活動を展開していきたいと考えています。
活動報告を最後までお読みいただきありがとうございました。どうぞ重い病気や障害のあるこどもと家族の笑顔のために、ちばこどもホスピスプロジェクトへの皆さまのご理解とお力添えをよろしくお願いいたします。
家族で出かけたデイキャンプの一日が、参加したご家族にとって忘れられない一日となることを願いつつ、以上、活動報告とします。
(執筆:横山)
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